あらゆる面で「P4G」の完成度の高さを思い知らされるゲーム/「ペルソナ3」

ペルソナ3ポータブル PSP the Best

ペルソナ3ポータブル PSP the Best

 

 「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」にドハマりしたので、その前作もやってみた。その感想は……うーんなんとも。

まず、ストーリーがいまいち。サブストーリーでもあるコミュニティのストーリーは4とそこまで差があるわけでもないんだけど、メインストーリーが物足りない。同じく途中までは物足りないなと思いながらも、終盤のどんでん返しがきれいにキマっていた4と比べてしまうと、残念感は否めないだろう。もちろん4にはなかった暗さが3のストーリーにはあるけど、もうただ暗いだけで喜ぶような時期は過ぎてしまったし……。登場人物たちの人間関係がやたらギスギスしているのも、それをプレイヤーが登場人物をすべて動かせるタイプのゲームでやられてしまうと、いまいち感情移入できない。

ダンジョンもいまいち。4の場合は、日常パートが面白すぎてダンジョン探索をなかなかやらない、という問題点があるにはあったんだけど、3の場合は日常パートが面白いわりにダンジョン探索にかなりの時間を割く必要があって、しかもそのダンジョン探索が飽きやすい!!!!! 例えていうと、「風来のシレン」みたいなローグライクダンジョンゲームを、戦闘だけRPGの形式で、しかも250階分やる、という感じ。よくもまあこんなダンジョン考えたもんだ。

そしてそれ以上に、細かいところでのシステムに不満。ペルソナ(主人公が持ってるモンスターみたいなやつ)が所持しているスキルの並び順を入れ替えられないだとか、スキルカード(ペルソナに新しいスキルを覚えさせる道具)を増やすのにやたら手間がかかるとか、ペルソナを合体させるときに引き継ぐスキルを選択できない、とか。もちろん言いがかりに近い部分もあるのだけど、それでも「P4G」の便利さを考えるとフラストレーションが積もりに積もる。

 

悪いゲームじゃないと思うんだけどなあ……。

 

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プラグマティスト(≠ミニマリスト)が手元に残しておく本

プラグマティズム入門 (ちくま新書)

プラグマティズム入門 (ちくま新書)

 

 新品中古問わず、まだまだ紙の本を買うことが多いため、必然的に本棚は膨れ上がる。そうなっても普段は問題ないものの、引っ越しをするとなると膨大な蔵書は厄介な荷物と貸す。

本が大好きで自分の本棚が本で溢れかえっているのを人に見せたくて仕方がないタイプの人間であれば、それでも必死にがんばって全部の本をダンボールに詰めるのだろうが、ぼくはかなりプラグマティズムな人間なので(紙の本を買うことが多いのも、そっちのほうが安い、みたいな実用的な理由がある)、膨大な蔵書は単なる贅肉でしかないと思う。ちょうど来年の春から新生活が始まる(予定)というのもあって、最近ガッツリ本棚を整理した。

 

ところで、巷にはミニマリストが溢れかえっているが、彼らは「本なんて持っててもムダ! むしろ本棚がムダ!」みたいなことを言い出すだろう。お笑い芸人のカズレーザーは、本好きで有名なのにもかかわらず本棚を持っておらず、読み終わった本は適当に部屋に積み上げておいて定期的に売っているそうだ。

もちろんそのような態度が悪いわけではない。ぼくも彼らの姿勢には多少共感するところがある。しかし、本棚を整理していると、「プラグマティスト」と「ミニマリスト」の微妙な違いがなんとなくわかってきた。その微妙なニュアンスの違いを無視して断捨離を押しつけると、ちょっとした摩擦を生むだろう。

ということで、ぼく(プラグマティスト)が本棚を整理するにあたって採用した基準を書き留めておこうと思う。

 

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面白かったマンガ(2017/10)

10月に読んで面白かったマンガのまとめ。

 

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面白かった本(2017/10)

10月に読んで面白かった本のまとめ。

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気づいたら70時間/「ペルソナ4」

ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best - PS Vita

ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best - PS Vita

 

 女神転生シリーズの作品は初めてだったのだけど、ドハマリしてしまい、気づいたら70時間プレイしてた。いやーおもしろい。

RPGとしては決して難易度は高くないんだけど、ペルソナシステムが独特。いろいろなペルソナを作ってみるのがとても楽しく、どんどんのめり込んでしまう。また、敵の造形もなかなか不気味ですばらしい。

また、ギャルゲーかよと言わんばかりのコミュニティシステムが白眉。このせいで70時間が一瞬に思えるほどハマってしまったといっても過言ではない。

 

ただ、実はわりと短所も多いゲームのようにも思う。まず序盤2~3時間くらいが実質的に操作ができず、ここが一番プレイしていて苦痛だった。また、ダンジョンも一般的なRPGと比べて少ない上に面白みが少ない。さらに、ダンジョン突入前には情報収集が必要なんだけど、その情報収集に必要なNPCが出現する日としない日があるのでかなりストレス。

とはいえ、そういういろいろな欠点がありつつも、なんだかんだで許せてしまうくらいには面白いということでもあるのだけど。

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圧倒的なゲーム性があればそれで十分/「メタルギアソリッド」

メタルギア ソリッド

メタルギア ソリッド

 

 敵を倒すのが難しいのでひたすら隠れながら進むというゲームデザインになっているんだけど、これが面白い。最初はなかなか進めないのがもどかしいんだけど、慣れてくるとレーダーとにらめっこしつつひたすらぼーーーーっと待っているのが一番楽しくなるという。これはハマるとやみつきになる。また、基本的にリトライがやりやすいので、試行錯誤が保証されているのもポイント高い。

また、無線の通話もとても楽しい。「ロックマンエグゼ」シリーズみたいな感じで謎解きのヒントももらえる。「ロックマンエグゼ」とは違って謎解きがやや難しいので、ヒントがちゃんと出てくるのはとても助かる。また、軍事知識などの無駄話も凝っていてすごい。

 

欠点としては、操作性にやや難あり。PS1の作品だから仕方がないといえば仕方がないんだけど、「バイオハザード」みたいな固定カメラ切替方式がつらい(これは、ぼくが並行して「スプラトゥーン2」をやっているからというのもあるのだけど)。しかも、このゲームは主人公の戦闘能力が高くないので、操作性の悪さのせいで余計に無駄なダメージが増えるのが辛いところ。このゲームはリメイクもされていない(はず)なので、そういう操作性を修正してくれればいいんだけど……。

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レーニンやスターリンがソ連SFを発展させた!? 衝撃のソ連文学史/カーツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』

ソヴィエト・ファンタスチカの歴史 (世界浪曼派)

ソヴィエト・ファンタスチカの歴史 (世界浪曼派)

  • 作者: ルスタム・スヴャトスラーヴォヴィチカーツ,ロマンアルビトマン,Roman Arbitman,梅村博昭
  • 出版社/メーカー: 共和国
  • 発売日: 2017/06/09
  • メディア: 単行本
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おそらくこの本で書かれているようなことを知っている日本人は、ロシア文学研究者でもほとんどいないはずだ。それぐらい、この本で紹介されているソ連文学史は、新しい情報の数々である。これを読めばあなたも、最先端のロシア文学研究者に仲間入りできるだろう。

 

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