小学校のころ運動が苦手だったオタクが鬼ごっこの楽しさを知るゲーム/「Dead by Daylight」

 ホラーテイストとはいえ、鬼ごっこって面白いんだねーと思い、じゃあなんで小学生のころ鬼ごっこを楽しめなかったのかと考えたところで、運動が苦手だったことを思い出し悲しくなった。そんな感じで、鬼ごっこの面白さを教えてくれるゲームである。

ホラー映画の体験として良質で、PvPということもあり、他のホラーゲームよりもかなり没入できるのが魅力。協力も楽しい。ゲームとしてはやや荒っぽくはあり、不満もけっこうでてきてはしまうんですが、それでもなんだかんだで毎日やってしまう中毒性がある。

蘇部健一の面白がり方がようやくわかったかも/蘇部健一『六とん2』

六とん2 (講談社文庫)

六とん2 (講談社文庫)

 

 一応『六枚のとんかつ』は既読だが、続きを読んでなかったので今更ながら読んだ。で、今まで蘇部健一の読み方ってよくわかっていなかったんだけど、なんとなく面白がり方がわかったかもしれない。

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斬新さに頼らない面白さ/「スーパーマリオオデッセイ」

スーパーマリオ オデッセイ - Switch

スーパーマリオ オデッセイ - Switch

 

 グラフィック以外10年前でも実現できそうなゲームではあるんだけど、それでいてちゃんと面白い。こういう、斬新さに頼らない良いゲームを見せられると、任天堂もあと20年くらいはおもしろいゲーム出し続けてくれるだろうなあと安心する。エンディング自体はかなり早いのでちょっと物足りなさはあるが、その分やりこみ要素はすさまじいのでまあいいか。

SF作家の不在こそがゼロ年代SFの特徴?/冲方丁ほか『ゼロ年代SF傑作選』

 一読してめちゃくちゃびっくりしたのが、純粋なSF出身の作家が全然いないことである。秋山瑞人冲方丁桜坂洋新城カズマ長谷敏司ライトノベル出身で、海猫沢めろん元長柾木がエロゲライター出身。西島大介はマンガ家。マジで「SF出身」の作家が一人もいないのである。シェアード・ワールド率の高さもその影響だろう。

そしてそれはおそらく、SFの編集者たちがどうにかして90年代のSF氷河期を乗り越えようと頑張っていた時期に、ラノベ作家やエロゲライターにSFを書いてもらっていたことの結果なんだと思う。そういう努力があったからこそ、伊藤計劃円城塔の発掘を経て、10年代にSF出身のいい作家がたくさん排出されたんだろう。そう思うと、このややいびつなアンソロジーも、あまり悪くはいえない気がしてきた。

収録作品の中でぶっちぎりでよかったのは秋山瑞人「おれはミサイル」。航空機とミサイル以外一切の登場人物がいないという攻めた設定ながら、ちゃんとエモく仕上がっていてよかった。ほかはぶっちゃけあんま印象に残らない作品が多いが、冲方丁マルドゥック・スクランブル"104"」元長柾木「デイドリーム、鳥のように」あたりはよかったと思う。

2Dから3Dへの過渡期感がバリバリ伝わってくる/「ポケットモンスターX・Y」

ポケットモンスター Y - 3DS

ポケットモンスター Y - 3DS

 

 ポケモンの新作が発表され、ポケモン欲がものすごく高くなってしまったので、久しぶりにポケモンYのストーリーを再プレイ。強く思ったのは、DS時代の2Dの世界から、3DSの3D世界へと生まれ変わろうという意欲が伝わってくるということ。3Dオブジェクトがけっこう作り込まれており、3DSの画質なので多少汚いとはいえ、気合入れたんだなーと感じた。新規ポケモンは少ないものの、出現ポケモンの多さ・フェアリータイプの追加・メガシンカの追加のおかげでどうにかごまかせてる気はする。

一方でそれゆえの不便さもある。とくにキツかったのがカメラワーク。SwitchとかPSvitaみたいに右スティック的なものがないので仕方がないといえばそうなんだけど、やっぱり練られてなさは感じた。逆に言うとSMとかではそこらへんもちゃんと気を使ったんだなーと思う。その他、学習装置の仕様変更の影響かレベルデザインが完全に失敗しているなどもあり、やや物足りなさは感じる。

 

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