遅ればせながらようやく見ましたが、白石晃士って普通の映画も撮れるんですね! 普段フェイク・ドキュメンタリーばっか撮ってるから、それが悪影響を及ぼしているかと思いきや、撮り方の違和感は全然なかった。
ぼくがホラー苦手というのはあるけど、特に前半はホラーとしてもちゃんと成り立っていると思う(傑作とまでは言えないが……)。とかいいつつ、「コワすぎ!」的な白石晃士独自のおもしろさもうまくブレンドされていて、後半はバカ映画として、それはそれで成立している。
民俗学とかミームとか集合無意識とかみたいな衒学趣味はあんまりうまく機能してないと思うけど、その一方で現代都市伝説としてスマホとかネットとか機械系のジャンクショップとかを利用しているのはうまい。白石晃士はプロットとか伏線とかはけっこう丁寧に作るタイプの監督なのでまあ当然といえば当然だけど。