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伏線回収よくできました/野崎まど『2』

書評 小説 自然科学 SF ミステリー ライトノベル

 

2 (メディアワークス文庫)

2 (メディアワークス文庫)

 

 よーーーーーやく最原シリーズ全部読み終えました。途中、悪い意味でけっこうひどい作品もあったけど(『パーフェクトフレンド』とか)、ここまでうまくまとめられるのならわざわざ6冊全部読む価値すらあると思う。

 

とにかくバカ話で、本質的な部分は「独創短編シリーズ」とあんま変わらないんだろうけど、そのバカっぽさを意識の話とか進化論とかでごまかすのがうまい。キリンの天才みたいな比喩はあんまり上手くいってなかった一方で、ラストはかなり綺麗に着地させたと思う。

進化論の概説も、概ね正しくうまくまとまっててえらい。先日の象牙記事を書いた人とか、勉強するの嫌ならこれ読めばいいんじゃないかな。参考文献にグールドの名前を見つけたときは「あ、ヤバい」と思ったけど、幸いにも断続平衡説とかは出てこなかったので一安心(でも、これどこらへんでグールド参照してるの?)。

過去作の再利用もなかなかうまくできてる。ついでに、過去作に出てきた天才たちが続々と登場するので、ドラクエ4の最終章感はあると思う。

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)