百合マシマシ文学少なめ/「バーナード嬢曰く。」

 

バーナード嬢曰く。 [Blu-ray]

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 さすがにアニメ化ということで、原作に比べて文学成分は少なめ。とくに後半は、ド嬢の元々の魅力はほぼ失われてるといっていい。あと、町田さわ子(喜多村英梨)×神林しおり(小松未可子)の百合がいつのまにかマシマシになっており、キャラデザもやたら可愛らしくなっちゃったのが気になる。神林は原作の雰囲気をうまく残しつつ美化できてると思うけど、さわ子は誰こいつ状態。

その一方で、やたら描写が簡素な原作(婉曲的表現)をそのままアニメにするわけにもいかないので、細かい描写がかなり増えている(古本屋回で神林がバラード買ってるとか、喫茶店回で神林が『カラマーゾフの妹』読んでるとか)。そういう手段で、失われた文学成分が多少補われてるのは救い。あとそもそも、第1話で若島正柳下毅一郎をdisるアニメなんてこれ以外まず存在しないわけで、まあそういう意味でも貴重なアニメ……なのか?