面白かった本(2017/7)
7月に読んで面白かった本のまとめ。
ブレイディみかこ『花の命はノー・フューチャー』(ちくま文庫)
花の命はノー・フューチャー: DELUXE EDITION (ちくま文庫)
- 作者: ブレイディみかこ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/06/06
- メディア: 文庫
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最近山本太郎とか岸政彦とか松尾匡とかとつるんで反緊縮をがんばっていることで有名な、ブレイディみかこのエッセイ集。小品といった感じではあるが、イギリスの貧困層の実態が生々しく描かれているし、エッセイとしておもしろいし、ブレイディみかこの思想的なルーツも仄めかされるしで、読んで損はしないはず。
光野有次『みんなでつくるバリアフリー』(岩波ジュニア新書)
みんなでつくるバリアフリー (岩波ジュニア新書 (514))
- 作者: 光野有次
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: 新書
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バニラ・エアの件で、もう少しちゃんとバリアフリー関連の勉強もしようと思ったので手始めに。単なるバリアフリー商品の羅列にとどまらず、その思想背景などにも軽く触れていて見事。なにより「健常者も障害者も住みやすい社会」というメッセージはとても立派。
村井淳志『勘定奉行荻原重秀の生涯』(集英社新書)
勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚 (集英社新書)
- 作者: 村井淳志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 新書
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綿密な資料調査により荻原重秀のイメージをひっくり返した驚きの本。詳細はここ。
勝間和代『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版)
家事は金で解決したほうがいいけど、解決の方法には優劣があるよ、という思想書。もちろんこの本で紹介されていることを実行できるかどうかは人によると思うけど、その根底にある「思想」はどの家でも多かれ少なかれ実行できるはず。そして男女平等社会における家事の意味まで考えさせてくれる、立派な本です。
山崎元『全面改訂 超簡単 お金の運用術』(朝日新書)
お金を貯める上での基本的な指針が手軽にわかる。ただし同著者の『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』と内容は丸かぶりで、そっちのほうが簡潔ではある。