これに次回作があるの!?/ベン・アフレック「ゴーン・ベイビー・ゴーン」

 話自体は優等生的な作りで、たいへんよくできましたといった感じ。若干登場人物が多いので混乱はするかもしれないが、話の流れの説明は丁寧なので、何を言っているのかさっぱりわからない、ということはないはず。緊迫するアクションシーンもままあり、エンタメとしてとても楽しめる。そしてラストの後味の悪さもすばらしい。

 

……とか思いながら原作者のWikipediaを見てびっくりしたんだけど、これシリーズものなのねー。たしかに、探偵をわざわざ2人にする意味があまりわからなかったので(女探偵(ミシェル・モナハン)もたいして活躍してなかったしね)、変な設定だなーと思ってみていたんだけど、まさかシリーズものだったとは。しかも、この恐ろしく後味の悪いラストに次回作がある!!!

うーん正直原作まで読むほどには心を奪われなかったのだけれど、この胸糞ラストの次回作がどんな小説なのかだけは見てみたい気もする……。

 

愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)

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