面白かった本(2018/4)

4月に読んで面白かった本のまとめ。

 

 中室牧子、津川友介『「原因と結果」の経済学』(ダイヤモンド社、2017年)
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

 

 因果推論の方法論の平易な解説。類書に伊藤公一朗『データ分析の力』などもあるが、これよりもやさしい。

 

 長谷敏司『My Humanity』(ハヤカワ文庫JA、2014年)
My Humanity

My Humanity

 

 なかなか気合の入ったSF短編集。詳細はここ

 

 川添愛『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社、2017年)
働きたくないイタチと言葉がわかるロボット  人工知能から考える「人と言葉」

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」

 

 人工知能はどのように言語と関わるか、という話の平易な啓蒙書。言語分野で人工知能を作っている人が、どういう問題に立ち向かっているか、という苦悩がよく伝わってくる。

 

 旭蓑雄『レターズ/ヴァニシング(1~2)』(電撃文庫、2014~2015年)

オキシタケヒコ『筺底のエルピス』と同様に、たいへん気合の入ったSFラノベ。……ただ、衒学的な要素が多い割には空回りする部分が多い印象。