ペルソナシリーズ以外の女神転生シリーズをやるのは初めて。初心者向けメガテンって感じだねー。ペルソナシリーズ3作を計200時間以上やった身としては、30時間もかからず終わってしまうのはやや薄味感は否めないが、それはまあペルソナシリーズのほうが異常でもあるのでしょう。
ストーリーは若干古臭い印象は否めないが、まさに未来を言い当てているという面もある。たくさんのキャラ萌えを楽しむというわけにはいかないが、可愛いキャラクターはちゃんといるし、もちろん悪魔合体の楽しさなども健在(こういう言い方しちゃったけど、古参メガテンファンおこらないでー)。
そして、苦手意識があったメガテン特有の3Dダンジョンに慣れることができたのはラッキー。本作では、下画面にマップが表示されるのでとても見やすいということもあり、3Dダンジョンにしては比較的とっつきやすいと思う。総じてメガテンの特徴を維持しつつ、最大限プレイヤーにやさしいシステムになっている。
ただ、かなり違和感があったのは、スライドパッドを使ってキャラやカーソルを移動できないこと。最近だと、十字キーでもキャラを動かせるゲームはまだあるけれど、スライドパッドでキャラを動かせないゲームっていうのはかなり珍しいような気がする。
そしてそんなことからふと思いついたこと。十字キーってもう、痕跡器官みたいなものになっているのでは? だって、十字キーを十字キーとして使っていないゲームってけっこうあるでしょ。だとすると、十字キーは十字キーである必要はあまりなく、ただ昔十字キーでキャラを操作していたことの名残でしかないのでは?
おお、これはおもしろい。進化論オタクのぼくとしては、このことに気づいてたいへん興奮してしまいました。ゲームのコントローラーの配置などを系統樹にしてみると、けっこう面白いものが見えてくるような気はする。