面白かった本(2018/11)

11月に読んで面白かった本のまとめ。

 

 浅羽祐樹、木村幹『だまされないための「韓国」』(講談社、2017年)
だまされないための「韓国」 あの国を理解する「困難」と「重み」

だまされないための「韓国」 あの国を理解する「困難」と「重み」

 

  バランスとれてていい本ではあるんですが、装丁がどう見てもネトウヨ本にしか見えないのがすごく気になる。うーん。

 

 アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』(河出文庫、2014年)
どんがらがん (河出文庫)

どんがらがん (河出文庫)

 

 短ければ短いほどキレのある短編になってる印象。前半は面白いが後半になってくるとだんだん飽きてくるので、あんまりいい印象がないんだけど、でも(特に前半は)おもしろいということは確かです。「ゴーレム」「物は証言できない」「さあ、みんなで眠ろう」「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」「眺めのいい静かな部屋」あたりが好き。

 

 前田司郎『異常探偵 宇宙船』(中央公論新社、2018年)
異常探偵 宇宙船 (単行本)

異常探偵 宇宙船 (単行本)

 

 頭のおかしい登場人物たちが延々と不毛な探偵ごっこをする話で、そこそこおもしろい。ただ、児童文学みたいにやたら主張の激しい神の視点がいてそこがうっとおしい。

 

舞城王太郎『私はあなたの瞳の林檎』(講談社、2018年)
私はあなたの瞳の林檎

私はあなたの瞳の林檎

 

 非暴力的な舞城の短編集。「ほにゃららサラダ」がぶっちぎりでよかった。