2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の100冊(2020)

2020年までに読んだ、面白かった本100冊のまとめ(同じ作者は1冊まで)。

今年の10冊(2020)

2020年に読んだ、印象に残った本およびその印象のまとめ(小説とノンフィクションをそれぞれ10冊ずつ)。

贅沢な各時代のつまみ食い/「仁王2 DLC」

仁王2 Complete Edition発売日: 2021/02/04メディア: Video Game戦国時代より過去に主人公がよくわからないタイムスリップもどきをして、その時代の英雄と一緒に悪い妖怪や人間を倒すという流れのDLC。なんか各時代の要素を贅沢につまみ食いしちゃったなあと…

ボリュームたっぷりで新鮮なJRPG/「ゼノブレイド」

Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフィニティブ エディション)-Switch発売日: 2020/05/29メディア: Video Gameなんといっても、JRPGの延長線上にありながら、快適さと新鮮さのある戦闘システムが魅力的(いや10年前のゲームなんだけどさ)。ス…

プロパガンダ装置としての役割に焦点を当てた「山月記」研究/佐野幹『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』

「山月記」はなぜ国民教材となったのか作者:佐野 幹発売日: 2013/07/31メディア: 単行本おもしろい。「山月記」という短編が、様々な人間の思惑によって、「国民教材」に相応しい小説として教科書に掲載され続け、読まれ続けてきたというのが、丹念な調査に…

メタ要素以外に目を向けるとつらい/「One Shot」

store.steampowered.com 「ドキドキ文芸部」や「UNDERTALE」の先駆け的な作品としてそこそこおもしろい。ただまあメタ部分を除くと割と単調なADVなので、そこに目を向けてしまうとつらい。主人公のニコがとてもかわいいので、キャラクターを愛でるような楽し…

『三体』が「傑作」と評価される理由と、それでも『三体』が面白い理由

三体作者:劉 慈欣発売日: 2019/07/04メディア: Kindle版三体Ⅱ 黒暗森林(上)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版三体Ⅱ 黒暗森林(下)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版 要約 『三体』は様々な理由から「傑作」という過大評…

人類規模での壮大な足の引っ張り合い/劉慈欣『三体Ⅱ』

三体Ⅱ 黒暗森林(上)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版三体Ⅱ 黒暗森林(下)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版ハードカバー2冊使って人類規模での壮大な足の引っ張り合いをするという、あんまり読んだことのないタイプのSF…

FEらしからぬ不自由さ/「ファイアーエムブレム 暁の女神」

ファイアーエムブレム 暁の女神 - Wii発売日: 2007/02/22メディア: Video Gameいろいろな意味で不自由な点が多いゲームかなあと。より群像劇っぽさが深まったのは、ストーリーと相まってよかったとは思うんだけど、そのために各キャラクターが出撃できるマッ…

連続殺人が許されない世界の特殊設定ミステリー/斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』

楽園とは探偵の不在なり作者:斜線堂 有紀発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版テッド・チャン「地獄とは神の不在なり」にインスパイアを受けた特殊設定ミステリー。元ネタが偉大なのと、特殊設定が法月綸太郎的な「悩める探偵」の問題意識にうまく接続され…

伴名練の趣味全開のSFアンソロジー/伴名練編『日本SFの臨界点』

日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 (ハヤカワ文庫JA)発売日: 2020/07/16メディア: Kindle版日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族 (ハヤカワ文庫JA)発売日: 2020/07/16メディア: Kindle版『恋愛篇』は、わりと読みやすい短編が揃っている…

読んだ本(2020/11)

11月に読んだ本のまとめ。