田舎ってそんなにすばらしいですかぁ?/「ポケットモンスター ムーン」②
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- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: Video Game
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アーカラ島まで攻略完了。
とにかくテンポが悪い。仲間を呼ぶ、イベント多数、妙に長い暗転、そしてクソみたいな処理落ち。面白いことに(いや全くおもしろくないんですけど)、仲間を呼ぶシステムがあるせいで処理落ちが余計にひどくなっているので、いやちゃんとハードのスペックくらい把握しとけよと思ってしまう。
自由度がかなり低く、ストーリーを進めるまで先に進めないパターンが多いのも問題。こういうのは今までのポケモンでもよくあったけど、それは自由度を高くしすぎてプレイヤーが迷うことを防止する意味もあったはず。でも今作では目的地をロトムが教えてくれるのだから(いいシステム! ロックマンエグゼを思い出す)、もっと自由度高くしてもよかったんじゃないかなあ。
ストーリー的には、前々から悪の組織として公式に宣伝されていたスカル団がそこまで悪役って感じでもなく(せいぜいうっとおしいヤンキー止まり)、エーテル財団が明らかにエコロジーカルト宗教っぽくなってるのが面白い。こういうひねり方ってXYのフラダリやパキラくらい? もしエーテル財団が真の悪役なら、かなり攻めたストーリーになっていておもしろいんだが……。
しかしその一方で、そのストーリーが安直な田舎礼賛につながる可能性もあって、そうなったらちょっとつらい。前にも書いたように、メレメレ島のストーリーでは田舎コミュニティの窮屈さを感じるところが何ヶ所かあったので、それを批判する方向にいくのかなと思っていたんだけど、そういうわけでもなさそう。
使えるポケモンの選択肢はかなり多くていいと思う。BWもXYも、使える新しいポケモンの選択肢がかなり狭かったと記憶しているので(BWは新ポケをストーリー前半で出し惜しみしすぎ、XYはそもそも新ポケ少ない)、アローラの姿+純粋な新ポケでパーティのバリエーションを広げてくれるのはありがたい。
おまけで愚痴。アローラガラガラをようやく手に入れたんだけど、こいつゴーストタイプの物理技をポケモンリーグ直前まで使えないようでびっくり。そんなに技思い出しを出し渋る必要なんてないでしょうに……。