面白かったマンガ(2017/6)
6月に読んで面白かったマンガのまとめ。
弐瓶勉『シドニアの騎士(1~15)』
異形萌えが成立するのは素直にすごいと思う。詳細はここ。
尾田栄一郎『ONE PIECE(85)』
ONE PIECE モノクロ版 85 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 尾田栄一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
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ワンピ、面白くなってきてない? ドレスローザ編の終盤からビッグ・マム編の最初あたりまでごちゃごちゃしてあまり好きじゃなかったんだけど、出口が見えてきてカポネ・ヘッジとの共闘が始まるこのワクワク感はいい。
萩原天晴ほか『中間管理職トネガワ(5)』
いやー相変わらずくだらねーけどおもしろい。
萩原天晴ほか『1日外出録ハンチョウ(1)』
『トネガワ』の二番煎じだし、黒服とかがシリアスな表情でマヌケな話をするシュールさとかが足りないのは気になる。でもこの巻ではネタの鮮度がいいので十分おもしろい(今後は不安だが……)。「君の名は」パロとか、くだらねーーーと叫びながらも大爆笑。
くずしろ『千早さんはそのままでいい(1~2)』
千早さんはそのままでいい 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: くずしろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/01/18
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ヒロインは1巻ではたいして太っていないので、ハイハイ自称デブですかと読むのやめちゃいそうになったけど、読みすすめていくとなぜかヒロインがだんだん太くなっていくのが非常にストライク(作者の意識の問題なのかそういう設定なのかよくわからないけど)。調教にも似た、どことなく不健全な楽しみがある。
萩尾望都『11人いる!』
古典だと思って義務感マシマシで読んだけど、おもしろいじゃん! そこらへんのハヤカワ文庫JAなんかよりよっぽどSFしてる。
ところで、この萩尾望都とか岡崎涼子とかのSFの文脈ってどこいったんでしょうか。いまは川端志季『宇宙を駆けるよだか』とか松浦だるま『累』みたいな、文系SFっぽい方向性のほうが主流のように見えるのだけど(文系SFが悪いというわけではないけれど)。やはり稲葉振一郎が『宇宙倫理学入門』の中で議論していたような、有人宇宙飛行の衰退とかとかかわってくるのだろうか、それとも少女マンガの文脈独自の歴史があるのか、よくわかっていないので知りたい。
佐藤ざくり『マイルノビッチ(1~12)』
さっぱり共感できないドタバタ劇としてけっこう楽しめると思う。共感は無理かなー。
阿部共実『空が灰色だから(1~5)』
短編集で、阿部共実っぽいノリをいろいろな角度からやってくれるのはとてもおもしろい。けど、瞬発芸なので、『ちーちゃんはちょっと足りない』みたいな鋭さはあんまりないかなあ。
阿部共実 『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)
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同上。
石黒正数『ネムルバカ』
ゆるふわ日常系で悪くない。でももうちょっと尖っててもいいかも。
石黒正数『響子と父さん』
同上。
阿部共実『大好きが虫はタダシくんの』
大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)
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- 出版社/メーカー: 秋田書店
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これもやっぱり『ちーちゃんはちょっと足りない』にはかなわないかなあ。初期作品で割りと長めの「ドラゴンスワロウ」とか「破壊症候群」とかがあまりおもしろくないのは残念。描き下ろしとかはまあまあおもしろいんだけど。