ゲーム自体は良作でも、商品としては……/「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」

ポケットモンスター ウルトラムーン

ポケットモンスター ウルトラムーン

 

 このゲームは、ゲーム自体としては十分良作の範疇に入るだろう。リメイク元の「サン・ムーン」をそれなりに快適にするようなリメイクなのだから、それは当然だ。

が、それと「商品としての良さ」は別。以前なら1つのソフトとしてやっていた完全版をわざわざ2バージョン出し、追加要素もそんなに多いわけではなく、廃人に2バージョン買わせるという目的が見え見え。

さらにいうと、「サン・ムーン」から1年経たないでの発売ということで、実質的には再プレイ感を味わうことが多かったんだけど、それによって見えてくる粗がけっこうあったように感じた。とくにムービーシーンの多さは、初回プレイではわりと気にならないと思うが、2周目以降はけっこうストレスになるだろう(これは「ウルトラサン・ウルトラムーン」の問題点というよりは、「サン・ムーン」と共通の問題だが)。

総じて、ゲーム自体は良作だと思うんだけども、商品として売り方・売るタイミングなどをことごとく間違ったゲームといえるだろう。もうちょいどうにかならなかったのか……。

 

 

ポケットモンスター ウルトラサン

ポケットモンスター ウルトラサン