いくらストーリー自体が魅力的でも/「レイジングループ」

 人狼に興味を持って、でもいきなりプレイするのはちょっとハードル高いかなと思ったので、とりあえず試しにやってみたのがこのゲーム。人狼を題材にしたノベルゲームで、評判もそこそこよかったのでやってみた。

で、感想としては、ストーリーはけっこう面白かった。人狼要素を無理なくノベルゲームに吸収してうまくストーリーを構築している。自由度が若干薄いとか、終盤はほとんど人狼要素がなくて神話の話をしてるとか、不満点もまああるが、大目に見れるレベル。

また、ノベルゲームの構造そのものをループものとして扱っているのもけっこうよかった。特定のルートを選ぶごとに開放される「キーシステム」との相性は抜群で、まさにアドベンチャーゲームのように楽しめるという側面もある。

 

 

 

その一方で、ストーリー以外の部分ではかなーり粗が目立つ。まずUI。このゲームは全体的に各ボタンなどの表示が大きく、そのせいで一部のUIが非常にみづらい(あと単純にダサい)。もともとスマホのアプリだったらしいので、たぶんコンシューマー用に最適化していなかったんだと思う。また、L2ボタンR2ボタンが余っているのに、オート機能とスキップ機能を同じボタンですませてるところとかにも仕事の雑さを感じる。

また、文章もときどきネット小説みたいな寒いノリが出てきてしんどいし、声優もイマイチ。あと、音楽は基本的には問題はないんだけど、なんか1曲だけやたらハイテンションな曲があって、そこだけはズッコケそうになった。

総じて、いろいろと残念な部分の多いゲームといえるだろう。いくらストーリー自体が魅力的でも、ねえ……。

レイジングループ|オンラインコード版

レイジングループ|オンラインコード版