10月に読んだ本のまとめ。
村田沙耶香『ハコブネ』(集英社文庫、2016年)
よかった。セックス・ジェンダーの話に集中してくれているので、他の村田作品よりもイタさがかなり薄い。
米澤穂信『犬はどこだ』(創元推理文庫、2008年)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『エル・アレフ』(平凡社ライブラリー、2005年)
- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,Jorge Luis Borges,木村榮一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/09/09
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『伝奇集』と比べても、良くも悪くもおとなしめ。そんな中で一番最初の短編「不死の人」だけはぶっ飛んでてよかった。
宮部みゆきほか『NOVA+ バベル』(河出文庫、2014年)
マイケル・ルイス『マネー・ボール〔完全版〕』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2013年)
マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケル・ルイス,中山宥
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/10
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早坂吝『犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー』(新潮文庫nex、2019年)
犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー -探偵AI 2- (新潮文庫nex)
- 作者: 早坂吝,VOFAN
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/08/28
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AI韓国原発トロッコ問題イルカ保護などなどいろいろな話題を詰め込んでいるんだが、小説としてあんまりうまくまとまってない。まあ推理小説としてはちゃんとまとまっているので、それだけでも大したものだとは思うが。
ニコライ・ゴーゴリ『外套・鼻』(岩波文庫、2006年)
ひっさびさに読んだけど面白い。特に「外套」は昔は良さがあんまりわからなかったんだけど、仕事している今読むとめちゃめちゃ感情移入できる。
恒川光太郎『夜市』(角川ホラー文庫、2008年)
良くも悪くも堅実。詳細はここ。
グレッグ・イーガン『ビット・プレイヤー』(ハヤカワ文庫SF、2019年)
やっぱイーガンは、長くて世界設定がややこしければややこしいほど独自性が出てきておもろい気がする。「鰐乗り」がよかった。
西田宗千佳『ネットフリックスの時代』(講談社現代新書、2015年)
ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)
- 作者: 西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/16
- メディア: 新書
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流石に4年前の本なので、ある程度動画配信サイトを使っていれば目新しい情報はないかなあ。それでも今年でた『NETFLIX』よりは包括的に情報がまとまっている。
稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』(ちくまプリマー新書、2019年)
いやーこれをちくまプリマー新書で出すのは狂ってる。ドナルド・デイヴィッドソン削ってアシモフ加えたからって中高生はこんなの読めねーから! まあ地に足のついた驚きを味わえる本ではあると思う。ただし『宇宙倫理学入門』と被っている部分も多い。