1月に読んだ本のまとめ。
一見すると漫然としてるが、その実かなり凝った作品なのでけっこう楽しめた。ただ第2部が絶望的に退屈だったのがつらい。
若島正『乱視読者のSF講義』(国書刊行会、2011年)
第1部の、大学での講義を元にしたかなりつっこんだ短編の読解がかなり貴重かなあと。
殊能将之『子どもの王様』(講談社文庫、2016年)
まー子供向けだわな。とはいえトリックは、子供向けのわりにけっこう気が利いていてよかった。
ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons』(河出書房新社、2019年)
進化論とか歴史とかテク
ノロジーに詳しい頭のいいにーちゃんがいろいろな話題に触れたら、まーこうなるだろうなーという感じの本。あんまり肩肘張らずに、1日1章ずつ流し読みするような読み方でいいと思う。
伴名練「夜活」(『小説すばる』2020年1月号、集英社)
エッセイから小説へのシームレスな変化がよい。
伴名練「延命小説」(『文學界』2019年12月号、文藝春秋)
これも同じ。伴名練こういうの好きなのかね。
赤野工作「邪魔にもならない」(『S-Fマガジン』2018年4月号、早川書房)
これSFじゃねーだろっ! というツッコミは無粋か。