政治と宗教によって歪められてきた時間の歴史/リオフランク・ホルフォード‐ストレブンズ『暦と時間の歴史』

主に暦の歴史に重点を置いた本。200ページの新書のわりにはだいぶ情報量が多い。若干ニッチさは否めないが、それでも年月日時というわれわれが当たり前のように前提にしている概念が、政治と宗教によっていかに歪み得るかというのがよくわかる。

ただ翻訳は微妙。文章自体は柔らかいのにところどころまったく意味の取れない文が出てくるという、珍しいタイプの悪訳だと思う。