オンライン前提の作りはゲームの寿命を縮める/「ダークソウル2」

前作からはあまり質は変わらず、量ががっつり増えたという印象。黒渓谷やアマナの祭壇の悪評はプレイ前から目にしていたが、実際にプレイしてみるとまあクソではあるんだけど、ダクソ1の病み村やセンの古城とかイザリスと比べて大きく差があるとは思えない。ボスも、ボリュームが多くなった分面白くないボスの数が増えたという側面もあるんじゃないかなあ。篝火の位置が1に比べてかなり親切になっていたり、最初から転送ができたりと、遊びやすくなっているという点も評価できる。

一方で勘弁してくれと思ったのは、土の塔の風車に代表される、オンライン前提としか思えないような変なギミックが増えたこと。そしてそれを補強しているのは、オフラインでも表示されるようなメッセージの少なさだと思う。風車とかみたいな変なギミックであっても、どこかしらに一言ヒントがあれば許容範囲にはなったのではないか。

そしてこの問題点は、ダクソのみならず最近のゲーム全般に関わってくる。忘れがちなことだが、ゲームのオンライン要素にはサービス終了がある。オンライン要素用のサーバーを維持するのにはコストがかかるからだ。それこそFPSとかみたいなオンライン対戦意外ありえないジャンルのゲームであればそこまで問題にはならないとは思うが、ダークソウルは一応1人用プレイの延長としてオンライン要素があるはず(こういうことを書くと怒るフロムファンもいるかもしれないが、まあ、一般的にはそうでしょう)。それにもかかわらず、オンラインを前提とした作りをしてしまうと、オンラインサービスの終了がゲームの寿命になってしまうのではないか。そういう意味だと、「SEKIRO」は完全に1人用ゲームに舵を切ったのだからえらいなあとは思う(アプデでおまけ程度のオンライン要素はあるが、まあおまけでしょう)。