きれいなダクソ2/「エルデンリング」

フロム初挑戦となるオープンワールドは意外にもかなり良い出来。ファストトラベルできる箇所が多いのと、馬の操作性にクセが少ないので、広大なフィールドをストレスなく駆け巡ることができる。ソウルライクな戦闘も相まって、新鮮なオープンワールドを楽しめるだろう。またレガシーダンジョンも、歴代ソウルライクと比べても遜色ない出来であり、びっくりするような通路が多数存在するストームヴィル城と、シリーズ随一の圧倒的な広さを誇る王都ローデイルは本当にすばらしい。

ボス戦については、全体的に遺灰を使用する前提で調整されている感じがあり、遺灰ありだと別ゲー感が強く、遺灰なしだとやや理不尽に感じることが多い。基本的には遺灰なしでも勝てないわけではないが、達成感よりも徒労感を感じるボスも多い。その最たる例がラスボス第2形態で、理不尽追尾弾に5回ぐらい殺された後に遺灰を使って2回で勝てたときはすさまじい虚無感を味わった。

まあ全体的には「きれいなダクソ2」って感じかな。オープンワールドゲーとしてとてもよくできているのは、ダクソ2の良さをさらに磨いた感じはするし、ソウルライクとしての微妙さもダクソ2に近いところがあると思う。