3月に読んだ本のまとめ。
品田遊『ただしい人類滅亡計画』(イースト・プレス、2021年)
まあアンチョコって感じ。
斜線堂有紀『愛じゃないならこれは何』(集英社、2021年)
いうほど地獄って感じでもないような。。。
伴名練「葬られた墓標」(『文學界』2022年2月号)
イーガン「誘拐」とか伏見完「仮想の在処」とかの変奏ではあるんだけど、捻り方が尋常じゃなくて衝撃を受けた。こういう、別段高度なわけではないのに意表を突くような捻りができるのは、あまり言われてはいないけど伴名練の武器の1つだよなあ。
吉本佳生、西田宗千佳『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』(講談社ブルーバックス、2014年)
うーんまあ技術周りの話は最低限しっかりしているし、経済学的な話もそこそこ盛り込まれている。「
ビットコインの未来」的な話はいまいちだが、まあ岡目八目ではあるので。とはいえせっかく
ブルーバックスなんだしもうちょい技術周りの話もほしかったところ。
年金制度に関する説明に関してはかなり的確でおすすめできる。一方で、
増税=消費税
増税という論調があまりにも強すぎて、わざわざ章をさいてまでのはどうかと思うし、主旨もブレている。労働系や福祉系の人はなぜか共通して、
所得税や
法人税などをほぼ検討しないというのだけれど、ほんとなんでなんだろうねえ。
松尾豊編著『超AI入門』(NHK出版、2019年)
薄っぺらいかなあ。AI知識ゼロの人ならアリだとは思うけど。