最新のUIで遊ぶ古き良きFE/「ファイアーエムブレム風花雪月 煤闇の章」
【Switch用追加コンテンツ】ファイアーエムブレム 風花雪月 エキスパンション・パス|オンラインコード版
- 発売日: 2019/07/25
- メディア: Software Download
分国法から見える戦国大名の苦悩/清水克行『戦国大名と分国法』
まず驚いたのは、分国法の玉石混交っぷり。今川や武田の分国法は完成度が高い一方で、結城や伊達の分国法は思わず吹き出してしまうようなレベルの内容で、清水によるキレのあるツッコミも相まってゲラゲラ笑ってしまった。そんな内容なので、「分国法」とはいいつつも法律っていうよりは家訓とかに近いとのこと。
また、戦国大名としての権力が危うくなった大名が分国法を制定している、という指摘も非常に興味深い。よくよく思い浮かべてみると、分国法を作った大名ってたしかにパッとしない大名が多いんだよねー。そして、分国法を制定していない大名のほうがよっぽど大成しているというのは、分国法なんて作ったところでたいして意味ないんだということを示唆してくれる。
というわけで、非常に面白い1冊でした。日本史を受験勉強で使った人は、その記憶が抜けないうちに読んでおくといいと思う。
史料から見えてくるボンクラ信長の実像/金子拓『織田信長』
そして各種史料から見えてくるのは、信長の意外なまでのボンクラっぷり。足利義昭や上杉謙信や武田信玄と仲良くしようとするも、八方美人な上にコミュニケーションが下手くそすぎてすぐ信用を失うところとか、「革命児信長」よりよっぽど親近感が持てる。やや信長の対人関係にばかり注目しすぎている感じはあるが、それだけでも信長の意外な一面を明らかにできていると思う。
読んだ本(2020/1)
1月に読んだ本のまとめ。
続きを読む自由度の高さこそGRAVITY DAZEの魅力である/「GRAVITY DAZE 2 クロウの帰結」
- 作者:
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/12/14
- メディア: Video Game
謎は謎のままで終わってしまった/「PSYCHO-PASS 3」
テーマもあまりピンとこない。集団に対するサイコパスの測定っていうテーマは2期でもやっていたと思うので、あんま新鮮味を感じないんだよねー。上流階級に社会を牛耳ってマネーゲームをしている組織が存在する、っていうのもテーマとしてはだいぶ頭悪くて、もうちょっと細かく描写されるのであればまあ許せるが、描写不足のせいでただただ頭悪いだけになっている。
キャラクターは全体的には悪くないんだが、主人公の慎導灼だけはちょっとひどい。能力のメンタルトレースがほとんど超能力者めいているのは百歩譲って許すとしても、元軍人のイグナトフより身体能力高いところとかさすがに都合良すぎ。もう一人の主人公・イグナトフはいいキャラだと思うし、新しい執行官の面々もそれなりに魅力的だし、霜月課長の中間管理職っぷりとかもよかったので、全体的には悪くないんだが……。