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土着性をテーマにした意欲作で、テンポの悪ささえなければ……/「ポケットモンスター ムーン」

ゲーム

 

 ようやく殿堂入りしました。ぼくのプレイ中の感想はこれこれこれ

基本的にいいたいことはプレイ中の感想と同じ。大胆にお約束を廃したり、土着性とか田舎とかをテーマにして上手にまとめており、ストーリーとしては短めながらも綺麗に終わっていると思う。その一方で絶望的なまでにテンポが悪いのでやり込む気がちょっと失せる。

なるべく抽象的なことしか書かないようにするけど、ネタバレあるので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

短くもまとまったストーリー

ストーリーは歴代ポケモンのなかでもかなりよくできたほうだと思う。田舎の風景とか土着的な文化のユニークさを描く一方で、そういう文化が生み出す問題点(スカル団)にも触れるフェアさ。そして解決策としてポケモンリーグを設立するというのがまた面白い発想(これについてはあとで別に詳しく書きます)。

アローラ地方自体が狭いのもあって、ちょっと短く感じられるのは賛否両論になると思う。廃人的には短いほうがありがたいだろうし、子供的にはもっと長いほうがいいか。ただ、その狭さ(とか、旅に出る少年に30000円渡すところとか、島巡りというイニシエーションとか)が、「地方を少年が旅する」というポケモンのストーリーに多少なりとも現実味を与えているというのはもうちょっと認識されてもいいかなあ。

ただしダジャレの連発は普通にスベってると思いました。あとライバルであるハウとかグラジオのキャラクターは個人的には微妙かなー(これは完全に好みの問題)。まあリーリエちゃんがすごく可愛かったしいいか。

 

お約束の廃止は大胆だがすばらしい

そして今作では、お約束の廃止をいくつか行っている。ジム廃止についてはこれまた賛否両論だけど、ぼくはこれがストーリーに深く絡んでいると見ているので比較的肯定的です(これも先述のポケモンリーグ関連の考察のなかで、あとでまとめて論じます)。ジムの代わりとなっている試練が面白いかと言われればそうでもないですが、別にジムがそこまで面白かったわけでもないので、どっちもどっち。

個人的にとてもよかったと思うのは秘伝技の廃止。RS、DPtあたりのポケモンリーグのすさまじい面倒臭さを考えると、これは大英断だと思う。もちろん、ポケモンライドで使うポケモンの種類をある程度自由に選べたほうがいいとか、バンバドロあたりはあまり必要性を感じないとか、枝葉の批判はありますが、まあそれは次回作以降で改善されるでしょう。唯一自転車の廃止は失敗だと思っていて、細い道を高速で通れなくなってイライラしがちになるので、ポケモンライドと自転車の両立を希望しますが……。

 

絶望的なテンポの悪さで台無し

 とはいえ結構尖ったことをやっているので、気に入らない人は気に入らないと思う。そういう人にもある程度楽しんでもらうには、ゲーム的な快適さとかテンポとかが重要となってくるはずだが……そこはダメダメ。イベントムービーが多かったり、その暗転が微妙に長かったり、特に戦闘中の処理落ちがひどかったりと、もうちょっとなんとかならないのかというポイントが多い(ぼくの3DSが旧型だから? もしそうだとしたらその点については撤回します)。

さらに残念なことに、いくつかの新要素もテンポの悪化に貢献している。具体的には、ぬしポケモンとのバトル以外での「仲間を呼ぶ」、Z技の演出(これは技のアニメーション切っていなかったからだと思ってたんだけど、アニメーション切っても踊りの演出はなくならないらしい)、あと先述のポケモンライドで通れない道など。

 

まとめ:面白かったけど2周目とか収集とか育成とかやりたくねぇ……

ということで、わりと楽しめた。けど細かいストレス要素が多くて、2周目とか育成とか収集とかあまりやる気が起きない。というか育成・対戦は、パッチで改善とかでもないかぎりまずやらないと思う。