博物館に足湯がある/下呂温泉 下呂発温泉博物館

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下呂温泉についての博物館だと思い込んでいたんだけど、下呂だけでなく日本どころか世界中の、温泉一般を扱う博物館なのね。日本三名泉の一角という王者の余裕からか、極端に下呂温泉贔屓するようなことはなく、ちゃんと博物館としての価値は落としていない。公式サイトで宣伝されている足湯・歩行湯はおまけ程度だが、まあないよりはマシでしょう。ちなみに、白鷺の湯などでセット入場券を売っており、両方とも利用するのであればかなり安くなる。

和洋折衷?/下呂温泉 白鷺乃湯

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外観は明治大正の洋風建築みたいな感じだけど、内装はかなり和風寄り。1つしかない浴槽にジャグジーがあり、まあ温泉を使ったジャグジーはやや珍しいかも。これを和洋折衷ととるかちぐはぐととるかは人次第。

受付が1階で脱衣所が2階で、でも風呂は1階(脱衣所と風呂の間に階段がある)のは面倒くさいが、省スペースのためと考えると仕方ないか。障害者専用の入口はあるので、まあいいでしょう。泉質は普通の下呂温泉って感じで、悪くはないが驚きもない。建物の前にある足湯はけっこう熱めで、下手するとこっちの方が入りごたえがある。

初心者向け舞城にピッタリだが、物理的なハードルが……/舞城王太郎『深夜百太郎』

舞城王太郎ファンとしてぼくが前々から困っていたのは、舞城の短編集で何を勧めるべきかだ。世間的には『スクールアタック・シンドローム』が評判がいいが、個人的にはあまりピンとこなかったので本心からは勧めづらい。他の短編集だと毒にも薬にもならないような短編もけっこうあり、やはり厳しい。長編だったら『煙か土か食い物』か『阿修羅ガール』か『好き好き大好き超愛してる。』あたりを勧めておければいいのだけれど……。

といったところで本書を読んで、「これだ」と思った。10ページ程度の短編1本1本の中に、死体とか家族とか愛とか調布とか西暁町とか、舞城らしさがたっぷり詰まっている。一応百物語なのでジャンル的にはホラーではあるが、めちゃくちゃ怖い話というわけではなく、どちらかというとホラーテイストのショートショートといった感じ。ボリュームたっぷりなので読むのに時間はかかるかもしれないが、1本1本はかなり短いのでのんびり読むのがいいかも。ぼくは1年くらいかけてちょこちょこ読みました。

ただまあ、物理的なハードルは高いかも。1500円で500ページが2冊なので、コスパはめちゃくちゃ良いが、全部読み通すのはちょっとつらい。1本1本にあまり意味のない写真が挿入されているが、それで1冊あたり50ページ分増量してしまっているのは、初心者向けとしては残念な要素。まあ10本ぐらい読めばわりと舞城の雰囲気はわかると思うので、舞城を勧めるときに貸すといいかも。

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かったるい/「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」

シリーズ随一の広大なマップが特徴だが、そのせいでだいぶ大味なゲーム性になっている。大群で突っ込んでくる敵の軍団を騎兵で何体もなぎ倒すという場面が、いくらなんでも多すぎる。あるいは、長距離射程の魔法持ちを大量に配置するとか。結局強ユニットに無双させないとどうにもならない感じ。他にも、マップが広大なせいで歩兵の移動がだいぶ面倒だったり、持ち物の受け渡しができなかったりと、色々とかったるい面が多すぎる。

都会のビジネスホテルで堪能できる黒湯/蒲田温泉 東京掛け流し黒湯温泉スパ&ホテル和

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蒲田温泉と同様の黒湯だけれども、泉質は大きく変わらず駅チカで浴槽が広いため、より気軽に黒湯を堪能できる(その分お金はかかる)。源泉はかなり冷たいため加熱ありなのは人によってはマイナスポイントだが、その一方で源泉そのままのお湯を冷泉として提供しているのは好感度高い。蒲田駅前のビジネスホテルでここまで本格的な温泉を堪能できるというのはだいぶコスパ高い。羽田空港にも近いので拠点としても使えそう。

ケチをつけるとしたら、露天風呂はだいぶ蛇足感がある。露天風呂とはいうものの屋上ではなく3階や5階のため、まったく外が見えない外から見えない作りになっている。まあ外が見えたところでビルを下から見上げるような景色になってしまうため、外が見えないというのはいいんだけど、だったらそもそも露天風呂作る必要はないよねー。