スーパー銭湯系温泉には珍しい源泉かけ流し/天然戸田温泉 彩香の湯
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まあ全体的にはスーパー銭湯系温泉によくある深い掘削の温泉という感じ。温泉は露天風呂がメインではあるが、一応温泉を高濃度炭酸泉にしたものが内湯にあるので及第点かな。スーパー銭湯系温泉には珍しく源泉かけ流しの浴槽があるのは好感度高い。最寄り駅からはやや離れているが、駅への送迎バスがあるのはありがたい。
特殊設定アンチミステリーの極北/麻耶雄嵩『さよなら神様』
妊婦を救うのはフェミニズムではなくスピリチュアリティだった/横迫瑞穂『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』
スピリチュアリティに支えられている妊婦も多いのだからあまり攻撃すべきではない、という意見はわかるっちゃあわかるんだが、実際精神的にはともかく物理的には害も多そうで、なおかつフェミニズムに何ができるかという課題も薄いため、やはりちゃんと批判すべきだったのではとは思う。あと、研究対象を書籍に限定したのはかなりよろしくなく、妊娠出産スピリチュアリティはセミナーとか体験会みたいな実際の活動を通じて広められていることは想像に難くないので、これだと肝心な部分が抜け落ちていそう。とはいえこれは、書籍だと調査がしやすいという面もあるため、仕方ないといえば仕方ないかも。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がウケた理由はなんだろな/ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』
ところで、これ『2』が出るほどヒットしたんだね。では、なんでこんなにウケたんだろうか。もちろんブレイディの書くエッセイのすばらしさは間違いないのだけど、それは彼女の他の著作にもいえることのはず。じゃあ、他のブレイディの本とこの本の違いは何なのだろうか。
続きを読む進化心理学を突き詰めるとリベラルにたどり着く/タッカー・マックス、ジェフリー・ミラー『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』
再公営化の流れが来ているのは喜ばしい/岸本聡子『水道、再び公営化!』
まあ正直なところ、対岸の火事気味になっているところはあるかも。著者は日本もヤバいと煽ってはいるが、麻生太郎とかが民営化を匂わせてはいるものの、この本が出てから2年の間に水道民営化の魔の手が日本を腐らせるという状況にはなっていないと思うし。とはいえまあ、この程度なら多少煽っても問題ないような気もする。
あとちょっとおもしろいのが、著者はかなり強く左派色を打ち出しているんだけれども、この本には安倍政権の悪口は一切出てこないところ。まあ安倍政権はそれなりに経済左派だったので、麻生みたいな厄介政治家を除けばそこまで水道民営化の流れにはなりにくいと思うんだけど、それについて一切触れないというのは無理筋の批判をするよりかは誠実かなとは思う。その一方で、山本太郎をはじめとする日本の左派ポピュリズムについてノータッチなのはちょっとなあ。