読んだ本(2020/9)

9月に読んだ本のまとめ。

西尾維新クビキリサイクル』(講談社文庫、2008年)

おーこれは孤島ミステリーとしてとてもよくできている。ライトノベル特有のゴテゴテ感が強すぎるきらいはあるが、まあ20歳の大学生が書いた小説なので。。。

倉知淳『日曜の夜は出たくない』(創元推理文庫、2019年)

連作短編としてはちょっと強引かなあという印象。個々の短編はそこまでロジカルさを求めるタイプのミステリーではないため、サラっと読める。「海に棲む河童」が好み。

西尾維新クビシメロマンチスト』(講談社文庫、2008年)

これはすごいなあ。2つの全く関係ない連続殺人事件を強引に1つの話にまとめている。しかも、通り魔殺人事件のほうはミステリー的には不要なのに、そこまで違和感なくまとまっていて感心した。

木下古栗「乳を澄ませば」(『すばる』2019年12月号)

すばる 2019年 12 月号 [雑誌]

すばる 2019年 12 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: 雑誌
なんとも。

竹本健治『これはミステリではない』(講談社、2020年)

これはミステリではない

これはミステリではない

うーん微妙。確かに歪な小説だとは思うんだけど、その歪さが必ずしも面白さにつながっているとは思えない。

池澤夏樹池澤春菜『ぜんぶ本の話』(毎日新聞出版、2020年)

ぜんぶ本の話

ぜんぶ本の話

基本的には文化資本に恵まれた親子の、幼少期の読書経験の対談という感じ。一番驚いたのは、池澤春菜が別名義でアニメ脚本家やっているという話。

西尾維新クビツリハイスクール』(講談社文庫、2008年)

うーんこれはかなり微妙だなあ。ミステリーとしても大したことないし、異能バトルモノとして読もうとすると展開の大味さが足を引っ張る。密室のお題で小説を書く企画の一冊とのことなので、書くだけ書いたという感じなのでは。