くさや/「Getting Over It with Bennett Foddy」
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ゲームの根本にある哲学やゲーム性、そして巧みなマップデザインに不条理な世界観など、さまざまな長所があるのだけど、絶望的な操作性の悪さがすべてをぶち壊しており、クソゲー一歩手前といってもいいとは思う。ただ、このゲームの操作性を良くしたらすばらしいゲームになるかといわれるとそうとも言い切れなく、独特な魅力が抜けてしまうのではないかと思わなくもない。まあくさやみたいなもんかなあ。
経営目線での分析が得意な飯田の本領発揮/飯田一史『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』
マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの? マンガアプリ以降のマンガビジネス大転換時代 (星海社新書)
- 作者:飯田 一史
- 発売日: 2018/07/27
- メディア: 新書
ジェネリックまどマギ/「結城友奈は勇者である」
だいぶ不条理度高めの短編集/今村夏子『木になった亜沙』
『あひる』とか『むらさきのスカートの女』とかよりもだいぶ不条理度高め。今村夏子って基本的にはリアリズムの作家だと思っていたので意外だった。とはいえ面白い。表題作「木になった亜沙」と「的になった七未」のプロットがほとんど同じだという難はあるものの、全体的には満足度が高い。
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ザコ戦とボス戦で戦闘システムが違うのはどうかと/「ペーパーマリオ オリガミキング」
【500円OFFカタログクーポン対象商品(2021年1月31日まで)】ペーパーマリオ オリガミキング|オンラインコード版
- 発売日: 2020/07/16
- メディア: Software Download
ストーリーは「ペーパーマリオRPG」や「スーパーペーパーマリオ」の路線を引き継いでくれていてわりとよかった。だからこそ、仲間がボム兵やカメックみたいに個性のないキャラクターだったのはもったいないと思う。
続きを読む病気の複雑さを、「複雑なままわかりやすく」伝える本/市原真『どこからが病気なの?』
病気の複雑さを、「複雑なままわかりやすく」伝えるという面白い本。病気は複雑なものだという視点から、そこから現実的な病気との付き合い方を探るという試みは、知的におもしろいと同時に、実用的でもある。正しいが面白くない医学的な正論とも、知的遊戯としての価値はあるが病人には役に立たない哲学的な思索とも異なる。
また、医者の視点を患者に伝えるという部分もうまくできている。医者が患者の病気を特定するプロセスの解説は、医者はぼくたちと同じ生物なのだから、エスパー的に患者の病気を見通すことはできないという当たり前の事実を思い出させてくれる。まあ若干医者の肩を持っている感はなくもないが、著者も医者なのでそこはしょうがない。