2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

リスク分散としてのフェミニズム(と、渡部直己のセクハラ問題)

早稲田文学増刊 女性号 (単行本) 作者: 早稲田文学会 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/09/20 メディア: ムック この商品を含むブログ (3件) を見る 要約 「女性(あるいはフェミニスト)が一体となって抗議する運動」は、「その運動に参加することに…

理不尽な暴力にさらされるだけの映画/ミヒャエル・ハネケ「ファニーゲーム」

ファニーゲーム [DVD] 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント 発売日: 2009/06/26 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (43件) を見る 最初から最後まで何がやりたいのかよくわからなかった。主人公一家を極めて理…

楽しかった鑑賞体験は認知的不協和を発生させる/S・S・ラージャマウリ「バーフバリ 伝説誕生」

バーフバリ 伝説誕生(字幕版) 発売日: 2017/07/05 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る わりとおもしろかった。やたらアクションシーンにスローモーションが多いとか、最初の滝を登るシーンがいくらなんでもバカすぎるだろとか、まあいろいろ…

音楽に惹かれたアニメってはじめてかも/今敏「妄想代理人」

妄想代理人 コンプリート DVD-BOX (全13話, 325分) もうそうだいりにん 今敏 アニメ [DVD] [Import] 出版社/メーカー: Dybex メディア: DVD この商品を含むブログを見る 初今敏。まあわりとおもしろいっちゃあおもしろいんだけど、もうこういう電波系サブ…

高度に発達したミステリーはAIと区別がつかない/早坂吝『探偵AIのリアル・ディープラーニング』

探偵AIのリアル・ディープラーニング(新潮文庫) 作者: 早坂吝 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/06/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る これはすごい。なにがすごいかというと、「AIが考えた犯罪」と「AIが考えた推理」のそれっぽさが…

「第四の壁」って伝わるの?/ティム・ミラー「デッドプール」

デッドプール (字幕版) 発売日: 2016/09/07 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (5件) を見る 映画自体はたいへんおもしろかったので大満足。アメコミ映画特有の疾走感で、デッドプールが雑兵どもをわりとえげつない方法で殺戮していくというのは…

二重のパラノイアに取り憑かれたトンデモ奇書/ピエール・バイヤール『アクロイドを殺したのはだれか』

アクロイドを殺したのはだれか 作者: ピエールバイヤール,Pierre Bayard,大浦康介 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2001/09 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (16件) を見る 本書はなかなかの奇書だ。ただそれは、著者ピエール・バイ…

世にも珍しいメタ・フェイクドキュメンタリー/白石晃士「シロメ」

シロメ 発売日: 2014/03/29 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 振り返ってみると、ドッキリ映像を単に映画にしました、というだけの映画ではある。だが、監督が白石晃士であるということが話をややこしくしている。白石晃士といえばフェイ…

愛すべきバカ映画/ドゥニ・ヴィルヌーヴ「華麗なる晩餐」

video.unext.jp いやーすごいバカ映画。出てくる料理らしきものがやたらグロいのもあり、なんでかしらないけど大爆笑してしまいましたよ。ヴィルヌーヴもこんなバカ映画作るんだねー。 もちろん、ヴィルヌーヴがたったの10分に全力を注いだというのもあり、…

面白かったマンガ(2018/5)

5月に読んで面白かったマンガのまとめ。

面白かった本(2018/5)

5月に読んで面白かった本のまとめ。