読んだ本(2022/5)

5月に読んだ本のまとめ。

麻耶雄嵩神様ゲーム』(講談社文庫、2015年)

まあ不条理感とかアンチミステリ性とか悪くはないけど、子供にアンチミステリ読ませるのは早すぎるのでは……。

辻村深月『噛みあわない会話と、ある過去について』(講談社文庫、2021年)

鬼女板感。

西尾維新『難民探偵』(講談社文庫、2015年)

題材の選択はかなりよい。西尾維新の軽薄な厭世観が、NNTの就活浪人生やネカフェ難民気取りの探偵というのにドンピシャでハマっているので、ある種の青春小説としてはまあまあ。ただミステリーとしてはバカみたいに単純なくせに400ページもあるのでまとまりが悪い。

佳多山大地新本格ミステリを識るための100冊』(星海社新書、2021年)

まあわりと網羅的だし勉強になる。 

三津田信三『どこの家にも怖いものはいる』(中公文庫、2017年)

フェイクドキュメンタリー調のホラー小説というのはちょっと良かったけど、全体的にはくそどうでもいいですね。終章ですべての話が一応1つに繋がるんだけど、繋がったところでだからどうしたって感じ。唯一感心したのは文庫解説で、本編に侵食されるような文庫解説というのは間違いなくこの本の中で一番面白い部分。大島てるの株が少し上がった。

田豊史『映画を早送りで観る人たち』(光文社新書、2022年)

映画の見方についての若者論。詳細はここ

稲生平太郎ほか『映画の生体解剖 vs 戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』(かなざわ映画の会、2016年)

白石晃士目当てだが、あんまり得るものはないかな。

倉知淳『新装版 星降り山荘の殺人』(講談社文庫、2017年)

悪い意味でザ・本格って感じで、謎解き以上のものがなにもない。そしてその謎解きもたいして意外性ないし。評判が高いですが本格原理主義者以外が読む必要はないと思う。